本格とは?

本日めでたく直木賞を受賞した「容疑者Xの献身」について、
某作家のサイトの掲示板において「本格か否か?」で、かなり
白熱した議論がなされているらしい。
ワタクシは「容疑者Xの献身」も、その作家のサイトの
掲示板のやりとりも、どちらも読んでいないので、その内容
について語る気は全くない。


…っていうか、そもそも「本格」の定義って何なんだろう。
純然たる推理モノかどうかってこと?
トリックが優れているかどうかってこと?
文中に謎を解く手がかりが全て与えられていて、「読者への挑戦」
みたいな一文があって、ラストでは探偵が全容疑者を一同に集めて、
「さて皆さん。今回の一連の事件はを私なりに考えた結果…」
みたいな謎解きをして…ってこと??


えてしてミステリ読みには、「本格」にこだわる向きが多い
のだが、一応ミステリ読みの端くれであるワタクシは、
そんなことは気にしたこともない。
こだわるのはただ、「面白いかそうじゃないか」だけである。
「本格」に分類されていても、面白くないんじゃ話にならない。
…まあ、あえて作品名を挙げるのは控えておくが。