今年の02冊目・皆川博子「開かせていただき光栄です」
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)
- 作者: 皆川博子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/09/05
- メディア: 文庫
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18世紀のロンドンを舞台に、解剖学教室に突如現れた死体の謎を、解剖医とその弟子たちが解き明かす、本格ミステリ。
ラストの展開はある程度予測はできたのだが、それでもその面白さには全く影響なし!!
敵役(?)の判事がいい味出してるんだよなあ。
作者の皆川さんは、「この作品が本格ミステリなのかどうかは判りません」と仰っていましたが、これが本格じゃなかったら、本格ミステリなんてどこにも存在しませんよ、皆川先生!!
★★★★☆(星4つ半)
今年の01冊目・中山七里「追憶の夜想曲」
- 作者: 中山七里
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/11/21
- メディア: 単行本
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弁護士・御子柴シリーズの最新作。
金と勝利のためなら、手段を厭わない悪徳弁護士の御子柴が、到底金になりそうもない、しかも勝ち目のない裁判の弁護を引き受けた理由とは?
衝撃の事実が発覚した前作を凌ぐとも言える、見事な結末。
ああ、更なる続編が待たれてならない。
★★★★(星4つ)
今年の53冊目・似鳥鶏「戦力外捜査官」
- 作者: 似鳥鶏
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/10/08
- メディア: 文庫
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ドラマ化される前に読んでみた。
ううむ…可もなく不可もなくってとこかな。
主人公の千波のキャラ設定もまあありがちだし、さほどそのキャラクターが生きるような展開でもないし。
なぜに続編が出たかがイマイチ判らない作品だなあ。
★★★(星3つ)
今年の52冊目・相沢沙呼「卯月の雪のレター・レター」
- 作者: 相沢沙呼
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2013/11/20
- メディア: 単行本
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少女を主人公にした、相沢沙呼の短編集。
フトモモなしでも、ちゃんとしたミステリ書けるじゃんww
★★★☆(星3つ半)
今年の51冊目・垣谷美雨「七十歳死亡法案、可決」
- 作者: 垣谷美雨
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/01/27
- メディア: 単行本
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医療費と年金問題を一気に解決すべく、「日本全国民は七十歳で死ななければならない」という法案が可決されたことによる人々の困惑と奮闘を、老人介護に悩むとある家族を通して描かれる。
架空設定小説の名手らしく、無理な状況でも違和感なく読ませるのは流石だ。
★★★★(星4つ)
今年の50冊目・深緑野分「オーブランの少女」
- 作者: 深緑野分
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2013/10/22
- メディア: 単行本
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少女にまつわる話を集めた短編集。
壮大な歴史を背景に描いた表題作や「氷の皇国」も面白いが、短いながらも日常の謎を主人公のモノローグたっぷりに紡いだ「大雨とトマト」がベスト。
★★★☆(星3つ半)
今年の49冊目・道尾秀介「鏡の花」
- 作者: 道尾秀介
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/09/05
- メディア: 単行本
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登場人物は同じだが、微妙に境遇の違う話が連作で続いていく。
果たして、その意味とは?
ラストまで計算されつくした、ミステリ&ファンタジーの道尾マジックだ。
★★★★(星4つ)