今年の114冊目・我孫子武丸「さよならのためだけに」

さよならのためだけに【徳間文庫】

さよならのためだけに【徳間文庫】

遺伝子レベルで相性を診断するシステムで「特A」になったにも関わらず、どう考えても相性が悪いため離婚を熱望する主人公夫婦と、システムの信頼度を下げさせないためにも、離婚させまいとするシステム会社との攻防を描く、近未来恋愛ミステリ。
この手の話の落としどころとしては、ややありきたりな感じもするが、設定とストーリー運びが面白いので、最後まで面白く読めた。
我孫子さんも、もっともっとたくさん書いて欲しい作家の一人なんだよなあ。

★★★★(星4つ)