今年の55冊目・初野晴「千年ジュリエット」

千年ジュリエット

千年ジュリエット

ハルチカ」シリーズ最新作。
切なくて美しい表題作も好きだが、短編4作のうちで一番のお気に入りは「決闘戯曲」。
片目・片腕のハンデを乗り切って、代々決闘に勝ち続けてきた一族の、驚くべき「戦法」とは何か?という謎を、実に明瞭に解き明かしてくれる。
スナフキン風のピカニカ吹きや、生真面目な超前衛ロッカー等、今回も色々個性的な新キャラも登場で、次回作も益々期待させられてしまうなあ。

★★★★☆(星4つ半)