今年の3冊目・北山猛邦「猫柳十一弦の後悔」

猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数 (講談社ノベルス)

猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数 (講談社ノベルス)

大学に「探偵学科」があるという架空の世界で、探偵助手を目指す主人公が遭遇する孤島の連続殺人事件。
探偵役の猫柳十一弦が、「泣き虫だけど前向き」というやや(かなり)作られたキャラだが、世界観にはぴったりマッチしていていいなあ。
彼女が探偵の世界で「殆ど知られていない理由」が最後に明かされるのだが、それがまたいい。
新たなシリーズになることを期待しての、高評価。

★★★★☆(星4つ半)