多くを期待しちゃいけません(笑)

<今週の読了本>

新・世界の七不思議 (創元推理文庫)

新・世界の七不思議 (創元推理文庫)

鯨統一郎を立て続けに読んでみた。
最近親しくなった某氏のサイトで酷評されていた鯨氏だったが、上記2作は
まあまあ面白かった。
どちらの作品もシリーズ物の第2弾なのだが、前作のテーストそのままの内容。
この人は短編の連作を書くと、起承転結をそっくり同じパターンで書き上げると
いう特徴がある。
まるで、「小説作成ツール」に登場人物とトリックだけをぶち込んで、自動に
書き上げているみたいだ。

先に書いた某氏のサイトでは
「ミステリがどうこうよりも、作家として終わっている」
と書かれていたが鯨氏だが、ワタクシは最初から鯨統一郎には文章の巧みさは
全く求めていないので、さほどの失望はなかったなあ。
強引なこじ付けとおバカなトリック。
今ミステリ界でこれをやっても許されるのは、鯨統一郎蘇部健一だけでは
なかろうか??