ああ、ややこしい

<本日の読了本>

人格転移の殺人 (講談社文庫)

人格転移の殺人 (講談社文庫)

これもまた、典型的な西澤ワールド爆発の「SF設定ミステリ」
人格転移マシンによって不定期的に人格転移を繰り返す集団の中で起こった
連続殺人事件を、主人公の「僕」が解き明かす。
「犯人」(=この作品の「核」ともなるべきトリック)は読んでいるうちから
大体判ったが、ラストはチト予想外だった。でも、嫌いじゃない。
ただ、それ以上に激しい人格転移の連続で、「今現在、誰が誰になっている
んだか、ややこしくてさっぱり判らない」という状況が続き、それがかなり
読んでてイライラした。
この作品をこれから読もうという人は、「人格転移」の起こる人物の順序を
書き記したメモを傍らに置く事を強くオススメする。