お肉のために
<本日見たDVD>
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2005/05/27
- メディア: DVD
- クリック: 20回
- この商品を含むブログ (150件) を見る
*若干のネタバレ含
舞台版の方は、ビデオで何回も見て、大体の台詞は覚えているくらい好きな作品。
それだけに、映画の方も期待大だったのだが…。
いや、もちろん面白かった事には間違いない。
ただ、元々が「映像化は無理」と言われていたくらい地味な作品であるため、
やはり映画化するとなったら、それなりに色々なシーンやエピソードを
追加しなければならなかったのだろう。
しかし、そのために「閉鎖された空間」だからこそ味わえた作品の雰囲気が薄れて
しまったような気がした。
例えば、検閲官の向坂が脚本家の椿の所属する劇団の芝居をこっそり見に行く
というエピソードも、映画ではそこのくだりをあらかじめやってしまうのだが、
あそこは、後日に向坂が「あのギャグは観客にも全然うけていなかったじゃないか」
という台詞を聞いて、初めて椿にも観客にも「ああ、こっそり見に行ったんだな」と
いう事がわかる、という所に良さがあるんじゃないだろうか。
…とまあ、好きな作品だけに色々辛口にはなりましたが、オススメ作品には
間違いないので、未見の方(特に舞台版もまだ見ていない方)は是非一度。
見れば今日のタイトルの意味もすぐにわかるハズなので…。