今年の18冊目・七河迦南「空耳の森」

空耳の森 (ミステリ・フロンティア)

空耳の森 (ミステリ・フロンティア)

鮎川賞作家・七河迦南の最新作。
最初の何篇かを読んだ時には、「ちょっと物足りないミステリ短編集」という印象だったのだが、読み進めていく内に、個々の作品同士のつながりが明らかになってきて、俄然面白くなってくる。
よくある「いきなり最後の一篇で全てがつながる」パターンよりも、徐々に判ってくる快感がいいなあ。

★★★★(星4つ)