今年の82冊目・北森鴻「狂乱廿四考」

狂乱廿四孝 (角川文庫)

狂乱廿四孝 (角川文庫)

江戸時代、四肢の全てを失いつつも舞台に立った伝説の女形澤村田之助」をモチーフに、彼の身の回りで巻き起こる連続殺人事件の謎を描いた、北森鴻さんのデビュー作。
殺人事件の謎解きもさることながら、虚実取り混ぜて描かれる田之助の壮絶な生き様は読み応え十分。
一流のミステリであり、超一流の時代小説でもあります。

★★★★☆(星4つ半)