今年の97冊目・道尾秀介「水の柩」

水の柩

水の柩

「普通」からの脱却を望む少年と、「普通」を熱望する少女の交流と葛藤を描いた、道尾秀介渾身の最新作。
時間軸を過去に未来に巧みに操る手法が効果的だ。
本格ミステリも勿論いいけど、こういった人間ドラマが今の道尾さんの持ち味だよなあ、ヤッパリ。

★★★★(星4つ)